バトン手痛いノーポイント。
「未経験サーキット」攻略が王座獲得のカギ

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 後半戦に向けて、バトンは気を引き締める。

「今年のホンダ勢は非常に競争力があると思うが、ウェイトを積むと、かなり苦しくなる。きっと、次回の第5戦・富士も、タフなレースになるだろう。ただ、第7戦・オートポリスは搭載ウェイトが半分になるし、最終戦のもてぎはウェイトが全車ゼロになる。そこが勝負だと思っているので、(NSX-GTが得意としている)第6戦・SUGOや第7戦・オートポリスでパフォーマンスを上げられるようにしなければならない」

 2018シーズンのスーパーGTも残り4戦。今後は、1戦たりともポイントを取りこぼすことができないシビアな戦いが待ち構えており、ここからがバトンにとっては正念場となるだろう。だが、元F1王者の経験と底力が100%発揮されれば、困難な状況を切り抜けられる可能性も高まるはず。残り4戦でバトンがどんな結果を残せるか、その走りにますます注目が集まっている。

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