佐藤琢磨は今季最高の4位。超高速コースで手応えをつかむ (4ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 フルコースコーションが1度も出ず、逆転のチャンスが少なかったことに対しても、「イエローなしは大歓迎だ。ロードアメリカという最高のコースで思い切りレースを戦えたんだから。自分は110パーセントの走りを続け、クルーも頑張ってくれた」と、レース内容に満足感を得ていた。
 
 3位は、8番手からスタートしたスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)で、ポイントリーダーの座を保った。そして4位には佐藤琢磨が入り、今シーズンの自己ベスト(デトロイトでの5位)を更新した。

「とてもいいスタートを切って4番手まで浮上できました。ロッシをパスした後、彼に押し出された直後は頭に来たけれど、ウィッケンズも彼もコース上でパスし返すことできた。やっとレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングというチームらしい、力強いレースを戦うことができたと思う。シリーズで一番難しいロードアメリカというロードコースでタイヤマネジメントもキッチリと行ない、上位を走り続けての4位フィニッシュ。シーズン後半戦が楽しみになりました」

 琢磨はロードアメリカで得た手応えを喜び、次戦でさらに上位を狙う。

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