佐藤琢磨は今季最高の4位。超高速コースで手応えをつかむ (2ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 シボレーV6を使用し、やはりペンスキーからエントリーしているシモン・パジェノーは予選の第1ラウンドで敗退。一方、ホンダ搭載マシンに乗るアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)はQ2で、今週の最速ラップとなる1分42秒7998を記録した。

 ホンダ勢はニューガーデンとパワーの後ろ、予選3?9位に僅差でずらりと並んだ。その中には佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の姿もあった。琢磨は0.0363秒の差で予選ファイナル進出を逃したが、予選7位とまずまずの位置からレースに臨むこととなった。

 清々しい快晴のもとでレースはスタートした。ニューガーデンはトップを維持したが、パワーは加速が鈍く後退。エンジントラブルで早々にリタイアした。

 逃げるニューガーデンを、予選3位から2番手に浮上したライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が僅差で追う展開。その後ろにアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)、スタートで3つポジションを上げた琢磨、セバスチャン・ブルデー(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)、ロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)が続いた。

 ニューガーデンはミスなくトップを走り続け、ハンター-レイはチャンスを作れないまま周回を重ねた。燃費ならホンダが有利と言われるなか、ハンター-レイはニューガーデンが先にピットインしたところで全力プッシュし、1周か2周後にピットして逆転する......という展開も考えていたのだろう。だが、シボレーの燃費はホンダと互角で、2人のピットタイミングは完全に一致していた。

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