お客さんではなかったアロンソ、深夜の激走でトヨタがル・マン初制覇 (3ページ目)

  • 川喜田研●取材・文 text by Kawakita Ken photo by TOYOTA Gazoo Racing

 彼がレース後、噛みしめるように口にした「うん、楽しかったよ、本当に楽しかった」という短い言葉が、これまでチーム全体で積み重ねてきた努力が、ついに実を結んだ喜びを、何よりも如実に表していた。

 ちなみに、今シーズンのWEC(世界耐久レース選手権)は2018年~2019年をまたぐ「スーパーシーズン」。来年のル・マン24時間がその「最終戦」となっている。晴れてル・マン王者となったトヨタだが、ディフェンディングチャンピオンとして臨む、来年のル・マン連覇とWECシリーズチャンピオン獲得に向けて、トヨタチームの新たな挑戦はこの瞬間から始まっている。

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