「燃費ならホンダが優位」を覆す、シボレーの進歩と超絶ドライビング (2ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 インディカーグランプリは開催5回目を迎えたレースだが、パワーはこれで3回目のポール・トゥ・ウイン。今季のポイントランキングは10位から7位に浮上し、ポイントリーダー(チームメイトのジョセフ・ニューガーデン)との差を77点から43点に縮めた。まだシーズンは12戦も残っているが、序盤で突き放されることなく、チャンピオン争いに踏みとどまった形だ。

 パワーに約2秒遅れて2位でゴールしたのは、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。パワーより8勝多い通算41勝を挙げているニュージーランド出身ドライバーは、パワーより3回も多い4回の年間チャンピオンの座を獲得している。南半球の隣国出身ながら、キャラクターは180度異なり、ディクソンは速さと確実性を兼ね備えている。

 今年のインディカーグランプリでのディクソンは、予選までにマシンのセッティングを仕上げ切れず、18位という後方グリッドからのスタートとなった。だが、レース前のファイナルプラクティスで最速ラップをマークしていたことが示すように、決勝にマシンセッティングをギリギリ間に合わせてきた。その結果、85周のレースで着々とポジションアップを重ね、ゴールまであと24周で切られたリスタート時には3番手、そこからさらに1台をパスしてパワーを追った。

 だが、パワーはディクソンにアタックのチャンスを与えず、ゴールまで逃げ切った。表彰台でパワーは、今季初勝利に喜びを爆発させた。

「こんなにハードなレースを戦った記憶はない。全ラップを予選アタックのように走った。そして、全ラップが完璧だったことで勝てたんだ」

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