2018.05.11

J・バトン、抜かれまくる!
ウェイトハンデに苦しむ課題が見えた

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 スーパーGTで戦う経験豊かなドライバーたちは積み重なっていくウェイトハンデの影響を最小限にするため、それに即したドライビングで対応していく。だが、フル参戦1年目のバトンにとっては、その対応も初体験。結果、本来のパフォーマンスが発揮できず苦しむことになった。

 第2戦は山本がスタートドライバーを務め、レース序盤で10番手スタートから6番手に浮上。36周を終えたところでピットインし、バトンへと交代する。ところが、30kgのウェイトハンデに対するコツを掴み切れていないバトンは、GT300との混走のなかでペースを上げることができなくなった。

 ピットアウト直後に野尻智紀(ARTA NSX-GT/ナンバー8)に先行を許すと、43周目には昨年チャンピオンのニック・キャシディ(KeePer TOM’S LC500/ナンバー1)、50周目には佐々木大樹(カルソニック IMPUL GT-R/ナンバー12)、そして67周目には中嶋大祐(MOTUL MUGEN NSX-GT/ナンバー16)と次々に追い抜かれ、気がつけば10番手まで後退。73周を終えたところで2回目のピットインをし、順位を大きく落として山本に交代することになってしまった。

 結局、100号車は9位でフィニッシュ。ウェイトハンデに不慣れだったとはいえ、バトンにとっては納得できるレースであるはずがなかった。

「タフなレースだった。ナオキ(山本尚貴)はすばらしい仕事をしてくれたけど、僕のスティントでポジションをいくつか落としてしまった。このサーキットは第3セクターでウェイトの影響が出て、少ないグリップで方向を変えていくことになるから、重心の移動がさらに激しくなる。30kgだよ! 言葉で聞くだけだと実感がないけど、実際にウェイトを積むとすごく影響があった」

 チームメイトの山本とのペースを比較しても、その差が大きかったのは歴然だった。バトンのべストラップが1分32秒025だったのに対し、山本は1分30秒540。これを見れば、GT500に慣れるためにバトンがクリアにしなければならない課題は少なくないことがわかる。