直線が遅いぞ、トロロッソ・ホンダ。大至急「エネマネ」をやり直せ! (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

「長いストレートがあって、マシンパッケージ的に苦しいサーキットだということはわかっていたけど、車体側もコンペティティブ(競争力がある)ではなかった。ブレーキングではコンペティティブなようだけど、トラクションが最大の問題でペースが速くない。

 風が強いコンディションというのは、僕らのクルマに合っていない要素のひとつだ。どうすればこのマシンが(バーレーンのように)あそこまでコンペティティブになるのか、僕ら自身もまだわかっていないんだ。何からこの差が生まれているのか、現状ではハッキリと理解し切れていないし、究明しなければならない」(ガスリー)

「原因はわからないよ。僕が聞きたいくらいだ。どうしてバーレーンであれだけ速くて、ここでは遅かったのか、現時点では僕らはハッキリとした答えを持っていないんだ。金曜日のフリー走行では硬めのタイヤではまずまずの速さがあったんだ。でも、今日はペースがなかった。僕らはもっとパフォーマンスを取り戻さなければならないし、やらなければならないことが山積みだよ」(ハートレイ)

 ホンダもトロロッソも、ともにまだまだ解決すべき問題を抱えている。ヨーロッパラウンド開幕となる次のスペインGPには、多くのチームがアップデートを持ち込む。周りが前進するなかで自分たちが前進できなければ、もしくはその歩幅が小さければ、相対的に後退することになってしまう。

 大混戦の中団グループで、その中にとどまることができるか。はたまたその先頭に立てるか、下位に取り残されてしまうか。トロロッソ・ホンダにとっては早くも正念場が近づいてきている。

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