2018.05.02

直線が遅いぞ、トロロッソ・ホンダ。
大至急「エネマネ」をやり直せ!

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 ストレートでバトルができず、なす術(すべ)なく抜かれてしまうと、フラストレーションは溜まる。レース後のドライバーふたりの表情に表れていたのは、そんな疲労感と苛立ちだった。

 トロロッソとの技術ミーティングが終わった午後9時から、ホンダ陣営はさらにホンダ内でのブリーフィングを続けた。エネルギーマネジメントについて聞くと、ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターの表情は厳しいものになった。

「レース展開のなかでのさまざまな状況に対して、エネマネ(エネルギーマネジメント)を最適化できていませんでした。それは大きな反省点です。エネマネをもう一度見直さなければなりません。

 予選のパフォーマンスは、セクタータイムで見れば本来はウイリアムズと同等以上だったと思いますし、金曜日の状況を見るかぎりロングランもそんなに悪くないと思っていたんですが、フタを開けてみると予想以上に苦しみました。長いストレートでスパスパッと行かれてしまい、マシンパッケージとしての最高速が足りなかったのは明らかでした」

 最高速不足はパワーユニットだけで決まるわけではない。レース序盤にレッドブル勢がルノー勢に簡単に抜き去られ、ドライバーたちが「バッテリーが充電されない!」としきりに訴えていたのも、エネルギーマネジメントのセッティングに問題があり、充放電が思ったようにできず”ディレイト”が発生していたからだ。2年前の初開催時には、メルセデスAMGもレース用セッティングの一部に計算ミスがあり”ディレイト”に苦しめられた。

 今季ここまでストレートでもまずまずの競争力を保ってきたホンダにとっては、初めての事態と言えた。

 そして上海よりは幾分マシになったとはいえ、低速コーナーからのトラクションも決してよくはなかった。立っているだけで飛ばされそうになるほどの強風のなかで、その影響もあった。

 中国GPの後に残った大きな宿題は、まだ解決できていない。