ホンダ、インディカーでは絶好調。シボレーとのエンジン競争をリード (3ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano  松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

「ヘアピン状のターン11の通過スピード、立ち上がりのよさに、今週の僕らは全面的にフォーカスしていた。そのコーナーがコースで一番長いストレートに繋がっているからだ。ホンダエンジンはパワーバンドが広く、ドライビングが非常にしやすい。その点をアドバンテージとして戦いを有利に進めることができていた。リスタートでも後続に近づくチャンスを与えずにストレートを加速し、ターン1に到達することができた」

 ロッシはこのように、勝因としてホンダエンジンと、その特性を活かしたチームのマシン・セッティングを挙げた。

一方、2位となったパワー=シボレーは、「僕は全力でロッシを追っていた。相手も同じように全力で逃げていたと思う。ホンダエンジンがあのヘアピンコーナー立ち上がりでわずかに強く、そこで彼らに近づくことができなかった。プッシュ・トゥ・パスを駆使して相手の1秒以内に迫ろうとしたが、それができずに、1秒のインターバルが変わらないままゴールとなった」と、完敗を認めた。

 3位はエド・ジョーンズ(チップ・ガナッシ・レーシング)、4位はルーキーのザック・ビーチ(アンドレッティ・オートスポート)、5位はレイホール、そして6位はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)。佐藤琢磨は他車に接触される不運で下位に沈んだが、トップ6のうちの5人がホンダドライバーだった。

 新エアロでのエンジン勝負となっている2018年シーズン。このように序盤戦ではホンダの優位が明らかとなっている。

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