中団のトップ候補にトロロッソ・ホンダが浮上。アロンソは逆襲を誓う (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

「現状では中団グループのなかで、ハースが少しばかりアドバンテージを持っていることは間違いないと思う。だけど彼らは毎年、シーズン序盤はポテンシャルが高い状態で開幕を迎えるけど、開発をうまく進められない傾向にあるから、僕らはしっかりと開発を進めてマシンのポテンシャルを高めて、なるべく早く彼らを追い越す必要があるね」(フェルナンド・アロンソ)

 ハース自身も開発の重要性は認識しており、ロマン・グロージャンも「いかに開発を続け、中団のトップに食らいついていくかの勝負だ」と語っている。

 ルノーのニコ・ヒュルケンベルグも、トロロッソとハースを中団トップ候補に挙げている。

「2戦を終えて勢力図が見えてきたけど、非常にタイトな中団グループのなかで、トロロッソ、ハース、マクラーレンが僕らのライバルだし、彼らを打ち負かすために全力を尽くさなければならないね」

 一方、マクラーレンはバーレーンで苦戦を強いられたが、これはサーキット特性による1戦かぎりのものだと認識しているようだ。アロンソはこう説明する。

「バーレーンよりは上海のほうが僕らにはいいと思う。(テスト地の)バルセロナやメルボルンではバーレーンよりもよかったから、ここもそうだと思う。

 昨年もそうだったけど、なぜかバーレーンはうまく性能が発揮できず、僕らにとってもっともパフォーマンスが低いサーキットなんだ。バーレーンでは実力以下のパフォーマンスしか発揮できなかったし、バーレーンでの失速はワンオフ(一度きりのもの)であってほしいと思っているよ」

 マクラーレンはルノー製パワーユニットを搭載する3チームのなかでもっとも最高速の伸びが小さく、ドラッグが大きいことは彼ら自身も認識している。これがマシンデザインそのものからきているのか、車体を大きく前傾させてマシン全体でダウンフォースを稼ぐセットアップ方針からきているのか、詳しい調査を進めているところだという。

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