「マルケス大騒動」でレース混乱。ホンダGP750勝目はクラッチロー (3ページ目)

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira
  • photo by TAKEUCHI PHOTO OFFICE

「正直なことを言えば、グリッドについたときから勝てると思っていたよ。そうじゃなきゃピットボックスで座ってる。強い気持ちがなければ勝てはしないし、完走すらできない。僕は、表彰台争いをできるし優勝も狙える、そう思ってアルゼンチンにやってきたんだ。

 もちろんマルクが上位陣にいれば、レースはもっと厳しかっただろう。彼はこのウィークを通して、どんなコンディションでも速かったからね。でも、最後に勝ったのは僕なんだ。自分は勝てると思って走っているし、それはここのふたり(ザルコとリンス)もそうだと思う」

 今回の勝利で、クラッチローはホンダのグランプリ750勝という節目に自らの名を残すことになった。そして、25点を加算してランキングトップに浮上した。首位に立つのは、自身にとって初めての経験だ。ちなみに、イギリス人としては1979年のバリー・シーン以来、40年ぶりの快挙である。

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