ホンダを喜ぶトロロッソほか、今季F1参戦の全マシンを総チェック! (9ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

マクラーレン(MCL33)マクラーレン(MCL33)【9】マクラーレン
フェルナンド・アロンソ(スペイン/36歳/No.14)
ストフェル・バンドーン(ベルギー/25歳/No.2)

 3年間にわたったホンダとの提携にピリオドを打ち、ルノーのカスタマーチームとして再出発。レッドブルの空力部門からピーター・プロドロモウを獲得し、空力偏重のニューウェイ路線模倣を継続しているが、開幕前テストでは冷却不足などで苦しんだ。

 ロン・デニスが去って、サウジアラビアの富豪マンスール・オジェとバーレーン政府系投資ファンドが実質的オーナーとなり、伝統のパパイヤオレンジ色を復活させるなど従来のデニス色を徹底的に排して再構築を進めているが、スポンサー獲得もままならず順風満帆とは言いがたい。最後の勝利は2012年、タイトルからは2008年を最後に遠ざかっている。

「当代一の名手のひとり」と評価されるフェルナンド・アロンソが宝の持ち腐れとなっているが、彼自身、2006年の戴冠を最後に成功は掴めていない。圧倒的強さで2015年のGP2を制した秘蔵っ子ストフェル・バンドーンも、デビュー初年度はトラブルが多発し走り込めなかったこともあってアロンソ相手に苦戦を強いられたが、2年目の今季は雪辱を期す。

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