ホンダを喜ぶトロロッソほか、今季F1参戦の全マシンを総チェック! (7ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

トロロッソ(STR13)トロロッソ(STR13)【7】トロロッソ
ピエール・ガスリー(フランス/22歳/No.10)
ブレンドン・ハートレイ(ニュージーランド/28歳/No.28)

 イタリア語で「赤い牛」という名前が示すとおり、レッドブルがオーナーを務める姉妹チーム。だが、1985年からF1に参戦した「ミナルディ」という誰からも愛されたイタリアの小チームが母体であり、空力部門以外は今もイタリアのファエンツァに拠点を置いている。

 ザウバーで2011年~2012年に優れたマシンを生み出したジェームス・キーは、低予算でも効率的なマシン作りに定評あり。今季はホンダとタッグを組み、チームとして初のワークス待遇でさまざまな恩恵を享受し、マシン開発を加速させている。かつてフォーミュラ・ニッポンに参戦するラルフ・シューマッハのマネージャーとして日本で暮らした経験もあるフランツ・トスト代表は、チーム内で日本文化セミナーを開いてスタッフにホンダへの理解とリスペクトを根づかせている。

 ドライバーはふたりともフルシーズン初年度とはいえ、ピエール・ガスリーはGP2王者、ブレンドン・ハートレイはポルシェワークスでル・マン24時間とWECを制した経験を持つ。開幕前テストではチーム歴代最多の距離を走り込み、入念に準備を整えてシーズン開幕に臨んでいる。

7 / 10

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る