佐藤琢磨は追突され後退も、
インディカー開幕戦はホンダ勢が上位独占

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 一方、佐藤琢磨にとっては、これがレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングへの移籍初戦だった。

 琢磨は持ち込んだマシンセッティングが悪かったために後手に回る戦いを強いられた。それでも3回のプラクティスで何とかマシンを仕上げて、予選はファイナルに進出して5位をゲット。決勝でもトップグループで順調に戦っていた。

 ところが35周目、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が4度もチャンピオンになったベテランとは思えないミスを犯し、琢磨のリヤに激突してきた。琢磨の後方でオーバーテイクを仕掛けたディクソンは、タイヤかすに乗ってマシンのコントロールを完全に失ってしまったのだ。これでタイヤとマシン後部にダメージを負った琢磨は最後尾までダウン。12位完走という結果に終わった。

「予選でファスト6に進んだだけに、12位という結果は残念です。序盤はトップグループで戦えていたし、上位でのフィニッシュは十分に可能と見ていました。チームメイトのグレアム・レイホールが2位でフィニッシュしたので、チームにはいい勢いがついたと思います。次戦までには少しインターバルがあるので、テストをいくつか行ないます」(琢磨)

 優勝したブルデーから6位のディクソンまで、開幕戦の上位はホンダ勢が独占。は4月7日、フェニックス・レースウェイで開催される。

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