J・バトンのスーパーGT参戦記スタート!「F1と違うから面白い」 (2ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 また、スーパーGTでは1台のマシンをふたりのドライバーがシェアしなければならない。1日4時間のセッション時間はあっても、そのなかで限られた時間しか乗ることができないのが特徴だ。だから正直、もっと勉強しなければいけないと思っている。

 でも、テストはすごく充実しているよ。今はチームメイトの山本選手からいろいろ教わっているところなんだ。

―― 今シーズンは初めて走るコースもありますし、走行時間の限られるなかでコースを覚えなくてはなりません。どのように対応しようと考えていますか?

バトン 今回のテスト(岡山国際サーキット)みたいに、シーズン中に開催されるコースを走れるのはうれしいよ。僕は日本に数多くある、古いタイプのサーキットが好きなんだ。ひとつのミスも許されず、高低差のあるサーキットが多くて、チャレンジし甲斐いがあるからね。

 また、スーパーGTはプラクティスの時間がすごく限定されている。だからサーキットを覚えるために、ドライビングシミュレーターを使うつもりだよ。これから開幕前のテストで鈴鹿や岡山、富士を走ることができるし、その他のサーキットも事前にシミュレーターで練習してから向かう予定だ。ただ、タイのサーキットだけはぶっつけ本番になるだろうね。

―― 今シーズンの目標は、もちろん優勝ですか?

バトン そうだね。優勝することが目標だし、そのためにレースに参戦している。でも、スーパーGTの場合は他のレースとは違って、ウェイトハンデのシステムがある。これは非常に面白いシステムだと思っているよ。

 だから、1戦目で勝てなかったとしても、ライバルがウェイトを積むことによって中盤戦以降もチャンスが出てくるだろうし、チャンピオンシップを争っていくことも十分に可能だ。でも今、僕たちが目指しているのは「開幕戦で1番になる」ことだよ。

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