2018.02.01

4年ぶりの日本人、中上貴晶。
MotoGPテストで自分のレベルを確認

  • 西村章●取材・文・撮影 text & photo by Nishimura Akira

 MotoGPの一年は、マレーシア・セパン・サーキットのプレシーズンテストから始まる。毎年、新年恒例のこの3日間のテストは、選手たちにとって、長かった冬休み中のテスト禁止期間が明けてバイクにまたがることのできる最初の機会だ。

セパンテストを精力的にこなす中上貴晶 選手たちの武器であるバイクを作る各メーカーにとっても、プレシーズンテストは長いシーズンを戦っていくマシンの方向性を定めるための重要な日程だ。いずれの陣営も、精力的な走り込みとテストメニューの消化を通じて選手からのフィードバックや走行データの収集に努め、最終的な仕様決めの絞り込みに慌ただしい3日間を過ごす。

 今回のセパンテストでは、2017年にライダー、マニュファクチュアラー、チームの三冠を達成したホンダが、チャンピオンのマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)やチームメイトのダニ・ペドロサ、カル・クラッチロー(LCR Honda Castrol)のファクトリー選手3名それぞれのピットに、エンジンの異なるバイクを3台ずつ並べた。3選手とも順調にテスト項目を消化し、今季の方向性の評価についても見解が一致したようだ。

 昨年、車体開発でやや迷走してシーズン中盤以降に苦戦を強いられたヤマハは、モビスター・ヤマハ MotoGPのバレンティーノ・ロッシ、マーベリック・ビニャーレス両選手が捲土重来(けんどちょうらい)に向けた2018年のマシンで、テスト2日目にビニャーレスがトップタイム、ロッシが僅差の2番手を記録した。だが、3日目にはロッシ8番手、ビニャーレス18番手に沈んだ。

 最終日の走行を終えたロッシは、「予定していたプログラムをしっかりと消化できて、ラップタイムのペースもまずまず。タイヤの劣化も去年のようなひどい状態ではなかった」と手応えを強調しながらも、3日目にタイムを上げられなかったことについては、「(11月最終戦終了後の)バレンシアテストと似た状況だった。自分もマーベリックも上々の走りをできた次の日に、同じバイク、同じタイヤ、同じ温度条件で、前日よりも0.3~0.4秒ほど遅かった。そんなふうになってしまう原因をしっかり究明したい」と、現状ではやや課題含みであることも匂わせた。