ホンダを捨てたマクラーレンは勝てるのか。今季F1トピック10連発 (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

(2)さらに差が縮まった中団グループの勢力図は?

 大混戦が予想されるのは3強チームだけではなく、むしろそれ以上の混戦になりそうなのが中団グループだ。

 2017年に中団トップの地位を確固たるものとしたフォースインディアは、2018年もそのポジションを守るべく臨んでくるだろう。しかし、彼らよりも予算の豊富なルノーとマクラーレンからの追い上げをかわすことは容易ではない。

 ワークス復帰3年目のルノーは、準備期間の間にチーム体制強化も進み、いよいよ本気で勝ちを狙ってくる。その第一段階として2018年は中団グループのトップに躍り出て、常に表彰台を狙える位置へのポジションアップを目指している。

 昨シーズン後半戦にニコ・ヒュルケンベルグとカルロス・サインツという強力なラインナップを完成させ、サーキット特性によってはフォースインディアを上回るほどの速さを見せた。これは、パワーユニットではまだ及ばずとも、車体面で彼らに勝(まさ)るところまで実力を伸ばしてきたことを意味している。2018年はさらに、その違いが顕著になるかもしれない。

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