日本人F1ドライバーは見えたか。ホンダが育成する3人の今季と来季 (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文・撮影 text & photo by Yoneya Mineoki

福住仁嶺はGP3からF2に戦いの舞台を移してF1を目指す福住仁嶺はGP3からF2に戦いの舞台を移してF1を目指す 今季はGP3で2勝を挙げ、ランキング3位。開幕戦バルセロナのレース1で優勝し、『君が代』を響かせるなど強い印象を残した。

「正直、思っていたよりも多少なりともいいレースができたかなと思います。後になって思えば(こうしていれば)もっといい結果が出せたなと思うところもありますけど、それはそのときに出せなければ意味がないですからね。でも、去年は弱かったメンタル面も今年は強くなったと思いますよ。周りが見えるようになりましたから(笑)」

 シーズン中盤まではチームメイトでルーキーのジョージ・ラッセル(イギリス/19歳)とランキング上位争いを繰り広げた。しかし、第3ラウンドのシルバーストンでマシントラブルのため0ポイントに終わり、大きく後れを取ってしまった。またそれだけでなく、メルセデスAMGの育成ドライバーであり、すでにF1テストもこなしたラッセルの成長もすさまじかった。

「ジョージは一発がすごく速いし、どんな路面でも速いんです。予選で新品タイヤを履いたときの上がり幅が、彼が一番大きいんです。それに成長率もすごく高くて、レースを経るごとにあんなに成長できるのはすごいなと思いました」

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