「がんばった」9位で終幕。ホンダとマクラーレンの明日はどっちだ? (7ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

「ノーマルなパワーユニットになる来年は、今までとはちょっと違った結果が手にできると思っているよ。来年は表彰台争いのような、本来のポジションに戻ってきたいと思っている」

 チェッカードフラッグを受けた後、ピットに戻る途中で優勝したボッタスや引退するマッサと同じようにドーナツターンを披露したアロンソは言った。

「みんな、タフなシーズンだったけど、よくがんばってくれた。今年だけじゃなく、3年間ずっとだね、ありがとう。来年に備えてドーナツターンの練習をしておいたよ!」

 こうしてマクラーレンとホンダの3年間は終わりを迎えた。

 長い長いトンネルの終点に、出口はまだなかった。しかし、マクラーレンもホンダも、ふたつに分かれるそれぞれの道の先に、光明を見出してシーズンを終えることができた。

 土曜の夜、メディアを前にマイクを取ったザック・ブラウン代表は「非常に厳しい期間だったが、ホンダはすばらしい人々であり、彼らとはすばらしいパートナーシップを築いてきた。これからも友人であり続けるだろうし、将来的にふたたびタッグを組むことも絶対にないとは言い切れない」と挨拶した。

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