「がんばった」9位で終幕。
ホンダとマクラーレンの明日はどっちだ?

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

「入賞して終わるというのは、この(マクラーレン・ホンダという)プロジェクトにさよならを言うには最高の形だったと思う。数ポイントだけというのも、まさに入賞圏の最後のポジションを争い続けてきたこの3年間を象徴するような結果だった。それでも、スタートもレース戦略もすべてが問題なかったし、堅実なレースができたね。来年に向けて僕らが正しい方向に進んでいることの証だよ」(アロンソ)

 ウイリアムズには勝ったが、フォースインディアとルノーには敵わなかった。もしダニエル・リカルド(レッドブル)とサインツがトラブルでリタイアしていなければ、このアブダビでは入賞する力はなかったということになる。実力を出し切ってようやく、入賞圏の最後の数席を争うポジション。確かにそれがマクラーレン・ホンダの辿り着いた終着点だ。

 アロンソは、最終ラップに向けてエネルギー回生システムの放出を抑えてバッテリーをフル充電にし、54周目にフルアタック。バルテリ・ボッタス(メルセデスAMG)の記録していたファステストラップ更新を狙ったが、1.019秒も及ばなかった。メルセデスAMGの2台とセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に次ぐ4番目のタイムではあったが、オイル燃焼モードの差を差し引いても、トップとはそれだけの差があったのだ。

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