レクサス勢の名門トムス、若手2人で8年ぶりにスーパーGT総合優勝 (5ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 同じくキャシディも、感謝の言葉を述べた。

「僕はGT500に参戦してまだ2年目なのに、チームのみんなが大きな信頼を寄せてくれたことに感謝している。この信頼を裏切らないように、僕もがんばらなければと思って全力で攻めたよ。今シーズンは、マシンに乗り始めた最初の日から手応えを感じていた。シーズン中はミスをしないこと、接触などをしないことが重要になると感じ、全力で攻めなきゃいけないところがあった一方で、抑えるところは抑えて確実に走らなければいけないところもあった。我々は1年間、冷静にがんばれたと思う」

 若いふたりには、チャンピオン決定の大舞台で速さと強さを発揮できる"タフさ"があった。ドライバーとしての伸びしろも大きいだろう。過去にはアンドレ・ロッテラー(ドイツ/2006年・当時25歳)やロイック・デュバル(フランス/2010年・当時28歳)など、20代でスーパーGTを制して世界へと羽ばたいていったドライバーたちがいる。平川やキャシディも、今年の結果は「まだ通過点」と考えているようだ。

「若いうちにチャンピオンを獲れたのはいいことですけど、将来的にはこれを通過点として、さらに上のレベルで戦っていきたいです。この結果に満足せず、さらに努力して、自分の速さをさらに磨きたい」(平川)

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