2017.11.15

ウイング立てて直線伸びず。
なのにアロンソはホンダ批判という理不尽

  • 米家峰起●取材・文・撮影 text & photo by Yoneya Mineoki

8位入賞を果たしたアロンソはパワー不足のアピールに終始

 マクラーレン自身も、ドラッグの大きさは気にしているという。それだけに金曜にレスダウンフォースのセッティングをトライしたのだが、その結果、車速が伸びないのはパワーユニットのせいだけではないということが明るみに出てしまった。

 予選後のブリーフィングでアロンソが冒頭のように語ったのは、そのせいだった。

 わざわざインターコムを外してエンジニアに対して話したのは、ファクトリーに聞かれず、録音もされないためだった。それが”不都合な真実”であることを、アロンソ自身も認識していたことになる。

 実はこれまでにも、マクラーレンとホンダの間でこのセットアップの方向性に関しては話し合いが持たれてきた。話し合いというよりも、ホンダ側からのクレームに近いものだ。

 ホンダの長谷川祐介F1総責任者はこう語る。

「もちろん話し合いましたよ、何回も。『もっと軽めのダウンフォースにしようよ』っていう話は何度もしましたけど、それでもなかなか……。チームはトータルのラップタイムが速いほうを優先しますし、ダウンフォース量はクルマの安定性にも影響しますから、それこそハミルトンがスピンするようなところでもウチは絶対スピンしませんからね(苦笑)。チームを批判するわけではなくて、そういう方向性のセッティングだということですが、それはいわば先行逃げ切り型の考え方ですから、それでポールポジションを獲っていれば問題ないんですけどね……(苦笑)」