レベルの高さをガスリーも絶賛。かつての「日本からF1」ルート復活へ (3ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 日本国内のシリーズ戦ということもあり、以前は海外メディアがスーパーフォーミュラを取材に来ることはまったくと言っていいほどなかった、だが、今年は開幕戦から海外メディア姿を見かけることが当たり前のようになり、第6戦のSUGOではフランスのテレビ局がドキュメンタリー番組の作成のためにガスリーを密着取材していた。

 そしてこの最終戦にも、10人近い海外メディアが鈴鹿サーキットに訪れていた。昨年のストフェル・バンドーン(マクラーレン・ホンダ)を含め、「F1への新しい登竜門」として海外でのスーパーフォーミュラの評価が変わりつつあるようだ。

 今シーズン初めてスーパーフォーミュラを戦ったガスリーとローゼンクヴィストは、この1年で非常に多くのことを学んだという。

「日本のチーム、日本のスタッフと一緒に仕事して、それぞれ考え方が異なるなかでどうやればコミュニケーションがうまくとれて、パフォーマンスも改善していくのかを探る日々だった。今シーズンやってきたことは、きっと今後の僕のキャリアのなかで役に立つときが出てくるだろう。

 また、今年は初めて走るコースも多く、十分な走行時間がないなかで予選を迎えなければならなかった。短時間のなかで100%のパフォーマンスができる準備をしなければいけないから、それに対応する集中力は身についたのではないかと思う。ひとりの人間としても、成長できたシーズンだったよ」(ガスリー)

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