レベルの高さをガスリーも絶賛。かつての「日本からF1」ルート復活へ (2ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 その後、急遽行なわれたシリーズチャンピオン記者会見には、2度目の王座に輝いた石浦と、チームタイトルを獲得したP.MU/CERUMO・INGINGの立川祐路監督、さらにランキング2位に加えてルーキー・オブ・ザ・イヤーも受賞したガスリーと、ランキング3位のフェリックス・ローゼンクヴィスト(スウェーデン/SUNOCO TEAM LEMANS)が出席した。

 超大型の台風が接近している状況なため、決勝レースの中止は仕方がないところではある。だが、このような形でシリーズを終えるのは非常に珍しいケースだ。チャンピオンを獲得した石浦も複雑な表情を見せていたが、それ以上にガスリーからは悔しさと落胆ぶりが伝わってきた。約50分にわたって行なわれた記者会見のなか、ガスリーが笑顔を見せた瞬間はほんの数回しかなかった。

 メディアからの質問に対し、ガスリーは重い口を開いて今週末のことや今シーズンを振り返った。

「本当ならば、最後までちゃんと石浦選手と戦いたかった。それが本音。決勝レースがキャンセルされたというのは残念だけど、石浦選手には心からおめでとうと言いたい」

 珍しい形で幕を下ろした今シーズンとなったが、この最終戦で何より印象的だったのは、海外メディアの多さだ。

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