大丈夫か、フェラーリ? 自滅のミス多発でメルセデスの戴冠が間近に (6ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 それでもハミルトンはフェラーリの逆襲を念頭に置いて、手綱は絶対に緩めないと語る。油断をすれば、マレーシアGPのように恐れ知らずのレッドブル勢が取りこぼしの許されないハミルトンの弱みを突き、優勝争いに飛び込んでこないとも限らない。

「正直言って、今週タイトルを獲るかどうかを語るのは馬鹿げていると思う。セバスチャン(・ベッテル)は今週も強力だろうし、今週も彼らが問題を抱えると期待するなんて間違っているよ。彼らは速いし、勝つチャンスがある。今週末も残り4戦も、すべて彼らはとても強いはずだ。だからこそ、僕もスタンスは変えないんだ。プレッシャーは保ち続けておかなければならないし、それを緩める理由なんてない。前に進み続けなければならないんだ」

 いずれにしても、2017年のタイトル争いは佳境に入った。それぞれの思いを抱えて、シーズン終盤戦の北米ラウンドへと突入していく。

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