レクサスが首位奪還。ガチンコ勝負の最終戦でニッサンの大逆転なるか (4ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 ところが、最初の数周はスリックタイヤで走るには難しすぎるコンディションだったため、ずるずると大きく後退してしまう。それでもあきらめずに追い上げ、40周終わりでのピットストップをタイヤ無交換で時間短縮し、最終的には9位まで順位を上げてレースを終えた。

 タイ戦前のドライバーズポイントでは、ライバルに対して9ポイントのリードを築いていた23号車の松田/クインタレッリ組だったが、終わってれば37号車の平川/キャシディ組が69ポイントでトップに浮上。松田/クインタレッリは61ポイントでランキング3位に後退し、逆にトップと8ポイント差をつけられてしまった。

 それでも、最終戦のもてぎは彼らにとっても相性のいい場所だ。2014年と2015年に2年連続でチャンピオンを獲得したときも、最終戦でライバルにリードされた状況から見事な逆転劇を見せている。最終戦で23号車が優勝し、37号車がポールポジションを逃して決勝も3位以下になれば、8ポイント差をひっくり返して逆転でチャンピオンの座を奪うことができる。今年も逆転劇を見せることができるのか、その点にも注目が集まりそうだ。

 また、ランキング2位で最終戦を迎えるナンバー6のWAKO'S 4CR LC500の大嶋和也/アンドレア・カルダレッリも虎視眈々と年間王者の座を狙っている。今シーズンは優勝こそないものの、4度の表彰台を記録。第7戦・タイでは予選・決勝ともに安定した走りを見せて2位を獲得した。

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