レクサスが首位奪還。ガチンコ勝負の最終戦でニッサンの大逆転なるか (2ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 ポールポジションを獲得したランキング2位につけるナンバー37のKeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)をはじめ、GT500クラスのほとんどのチームは雨用のウエットタイヤを装着してスタートを切った。路面が乾き始めた12周終わりにスリックタイヤに交換し、前半スティントを担当したキャシディは後続を寄せつけない走りを披露。レース中盤にドライバー交代で平川が乗り込むと、そのリードをきっちりと守り切って今季2度目のトップチェッカーを受けた。

 スーパーGTでは前戦までの結果に応じて課せられる「ウェイトハンデ」のシステムが導入されており、好結果を出せば出すほど次回以降のレースでは重いハンデがつき、上位入賞が難しくなる。開幕戦・岡山で優勝し、第2戦・富士でも3位表彰台と、序盤戦で圧倒的な強さを見せていた37号車は重いハンデを背負って中盤戦を戦っている。それでも第6戦を終えて、すべてのレースでポイントを獲得していた。

 そして迎えた第7戦・タイ。彼らはこのレースがチャンピオン獲得に向けて、重要な1戦になると位置づけていた。なぜならば、これまで1ポイントにつき2kgだったウェイトハンデが、第7戦では1ポイントにつき1kgに半減されるからだ。

「今回の大会からハンデウェイトが半分になるのはわかっていましたし、前回の鈴鹿から一発の速さには自信がありました。残り2戦ということで、タイでの予選がすごく重要になるのはわかっていたので、予選前はプレッシャーがありました」

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