レクサスが首位奪還。ガチンコ勝負の
最終戦でニッサンの大逆転なるか

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 スーパーGTシリーズの年間チャンピオン争いが佳境を迎えている。10月8日に行なわれた第7戦・タイの決勝レースでは、ランキング上位陣の明暗が分かれる展開となった。

今季2勝目をマークしてランキング1位になったKeePer TOM'S LC500今季2勝目をマークしてランキング1位になったKeePer TOM'S LC500 今年で4年目の開催となった、タイ東北部ブリーラムにあるチャーン・インターナショナル・サーキットでのレース。例年のごとくタイらしい灼熱のなかで行なわれたが、今年は予選日からスコールに見舞われることが多く、公式予選は初めてウエットコンディションとなった。そして決勝でもスタート30分前に突然雨が降り始め、各チームが急いで雨用のタイヤに交換するなどの混乱が見られた。

 しかし、スタート10分前になると雨は止み、ふたたび太陽が顔を出し始める。ここチャーン・インターナショナル・サーキットは、一旦スコールに見舞われるとコース上が池になるほどの水溜りができてしまうが、太陽が出るとわずか数十分で路面が乾いてしまう特徴がある。

 スタート時点でウエットタイヤを装着し、コンディション変化に合わせてピットインするか。それとも先々のコンディションを見越して、晴れ用のスリックタイヤでのスタートを選ぶか――。このタイヤ選択が第7戦の結果を大きく左右し、さらにはチャンピオン争いにまで影響する要素となった。

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