アロンソは「アドレナリン出まくり」。ホンダ3年の進歩を鈴鹿で示す (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

「ターン1は全開で飛び込んでいくことになるだろう。その後のセクター1は空力性能が問われ、F1マシンにとってパーフェクトな場所だ。乗っている僕らもアドレナリンが出まくるだろうね。4~4.5Gの横Gが長時間にわたって首にかかり続けることになるだろう」(アロンソ)

 S字の入口も全開になり、コーナリング速度は30km/hほど高くなるので、デグナーもスプーンも驚異的な速度で曲がっていくだろう。それゆえに全開率は65%前後まで大きく伸びることが予想されている。

 車体の空力性能が問われ、ある意味ではパワーの不足があまり影響しないセクター1や高速コーナーで、時に人智を超えた神がかり的ドライビングを見せるアロンソと、鈴鹿を知り尽くしたバンドーンがどんな走りでタイムを刻んでくれるのか、楽しみだ。

 マレーシアGPでアロンソ車だけに投入されたバージボード(※)のアップデートは、今回は2台分が用意されてすでにマシンに装着されている。

※バージボード=ノーズの横やコクピットの横に取り付けられたエアロパーツ。

「2台ともアップデートパッケージだよ。マレーシアでは残念ながらテスト的な位置づけになってしまったけど、今回は2戦目だからこのパッケージの挙動に対する理解もより進んでいるし、セットアップ調整が必要かどうかもわかってきて、本来の力を引き出せるはずだよ」(アロンソ)

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