来季はホンダのエースか。F1参戦決定のガスリーが日本の王座も狙う (4ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 現時点での情報では、スーパーフォーミュラを優先してアメリカGPではクビアトがトロロッソのシートに復帰する予定と報じられている。だが、何が起きてもおかしくないのがF1界だ。ガスリー自身はSUGOでの記者会見で「今の段階では最終戦の鈴鹿に出るつもり。そのためにチームと一緒に準備をしている。チャンピオン獲得の可能性が高いポジションにいるから、そこに向かってがんばりたい。今の僕のメインターゲットは、(スーパーフォーミュラでの)チャンピオン獲得だよ」とコメントしていた。

 第7戦・鈴鹿が行なわれるのは10月21日~22日。最終戦は2レース制で争われ、優勝ドライバーにはボーナスポイントが各レースで3ポイントずつ与えられ、ポールポジションボーナス(2レース分)も合わせると最大18ポイントを獲得することが可能だ。よって、現在ドライバーズランキング8位の国本雄資(16ポイント/P.MU/CERUMO・INGING)までチャンピオン獲得の可能性を残している。

 トップから5ポイント差につけているフェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)は、第6戦・SUGOで表彰台こそ逃したものの、タイヤ無交換・無給油作戦を見事に完遂して5位に食い込んだ。これまでタイトル争いに関してコメントを控えてきたローゼンクヴィストだが、「第6戦を終えた時点でチャンピオン争いに残れたのは本当にうれしいね。鈴鹿での開幕戦では苦戦(11位)したけど、そこからパフォーマンスを毎回改善してきたので、最後までベストを尽くして一生懸命がんばるよ」と語り、最終決戦を楽しみにしているようだ。

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