来季はホンダのエースか。F1参戦決定のガスリーが日本の王座も狙う (2ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 レースの週末に初めてSUGOを走行したガスリーだったが、そんなことはまったく感じさせない走りを披露した。予選3番手を獲得し、決勝でも抜群のスタートを決めて2位に浮上すると、トップの関口と白熱したバトルを繰り広げた。ただ、最後ラップでは0.2秒差まで追い詰めたものの、レース中に5回使えるオーバーテイクボタンをすべて使い切ってしまって逆転ならず。レース後、ガスリーは「オーバーテイクボタンが残っていれば......」と悔しがっていた。

 それでも3戦連続で表彰台に立ったガスリーは、チャンピオン争いでリードする石浦と、ほぼ横一線の状態で最終決戦を迎えることになる。これには石浦も「最終戦を制した人がチャンピオン。シンプルでいいと思います」と、鈴鹿での対決を楽しみにしていた。

 ガスリー自身は今シーズンを振り返り、ここまでの活躍は予想外だったという。

「開幕前テストでは3番手のタイムとか出せていたけど、正直シーズンが始まったらもっと難しいものになると思っていた。各コースもよく知らないし、ヨコハマタイヤも慣れていないことが多くて、最初は難しく感じていたから。だから、序盤戦からパフォーマンスを少しでも上げることに集中して一生懸命やったよ。その結果、ここまで来ることができたので本当にうれしい。最終戦もこれまでどおり、全力で攻めていくだけだよ」

2 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る