飛び交う噂の真相は?ホンダとマクラーレンが決別したホントの理由 (6ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

(マクラーレンのように)ホンダは厳しいと思うチームもあれば、(トロロッソのように)ホンダとやっていきたいというチームもあります。あとはそのパズルをどうはめるか、というだけなんです。いろんなパズルのピースがあるので、それをうまくはめるために全力投球しているところです」(山本MS部長)

 それがイタリアGP週末時点での状況だった。2チームと2メーカーの関係が入れ替わり、それに伴ってギアボックス供給元やドライバー人事が動く。同時にカネも動く。政治と技術とカネ、そのパズルのピースについてFIA(国際自動車連盟)とFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)も調整役に乗り出し、4者の間ですり合わされ、4者が最終的に合意してこの正式発表に至った。

 提携解消の発表に際し、マクラーレン側からはホンダ側に対して共同記者会見の要求があったというが、ホンダはこれを拒否し、FIA公式会見でトロロッソとともに報道陣の前に立った。

「我々は独自の道を行く」

 そんな意思の表れだ。

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