「なぜか今日は遅くない」と驚くアロンソ。ホンダの次戦は? 来季は? (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

予想外のトラブルでグリッド降格となったストフェル・バンドーン予想外のトラブルでグリッド降格となったストフェル・バンドーン「スペック3.5を投入してからは比較的堅調に10番手前後を争えるレベルにあるとは思っていましたから、サーキット特性的に厳しいところではありましたけど、まったく想定よりも上ということではありません。特にストフェルは18番グリッドからコース上で見事にオーバーテイクしてくれて、ポイント圏内までいっていましたから、パフォーマンスとしては申し分のないところを示してくれました。結局ポイントが獲れていなければ何を言っても仕方ありませんが、8番グリッドから戦えていればポイント獲得も可能だったと思います」(長谷川総責任者)

 しかし、同じく最後方からスタートして4位まで挽回したレッドブルと比べれば、速さと強さに開きがあることもまた事実だ。オーバーテイクを前提とした極薄リアウイングなどの空力仕様や、他とは逆のタイヤ選択で終盤にスーパーソフトで猛攻を仕掛ける戦略など、レッドブルはチーム全体としての強さがまったく違った。文字が読めないほど寝ている他車のリアウイングと比べて、『McLaren』の文字がはっきりと読めるMCL32のそれは明らかに立っていた。

 そして決勝でも、ふたたびバンドーンのMGU-Kシャフトにまったく同じ問題が起きた。それも走行距離約200km、同じターン5の立ち上がりのバンプで。アロンソのMGU-Kに装着されたシャフトは問題なくこの週末を走り切っているため、部品のロット不良の可能性が高い。

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