思い出のモンツァでベッテルが熱く語る、幼少期からのフェラーリ愛 (6ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 シーズン前半戦でフェラーリが中高速サーキットを苦手としていたことは確かだ。しかし、ベルギーGPではメルセデスAMGと対等の戦いをすることができた。そのことがフェラーリをイタリアGP制覇へと駆り立てている。

「スパでの僕らは速さを見せることができたし、特に決勝のペースはよかったと思う。以前の高速サーキットではそうではなかったけど、今回は違ったんだ。だから先週末のパフォーマンスにはとても満足しているし、とてもポジティブだと思う。モンツァのレイアウトはメルセデスAMGに有利なことは確かだ。だけど、あのパフォーマンスが僕らに希望をくれたんだ」(ベッテル)

 その希望を胸に目指すのは、熱狂の大観衆で超満員となるメインストレートの上に浮かぶ表彰台の中央だ。

「今年の雰囲気は本当にすばらしいし、大きな応援をもらえるだろう。今年こうしてティフォシのみんなに与えてもらってきた愛と情熱を、何らかの形でお返ししなきゃと思っているよ」

 憧れのシューマッハが愛したフェラーリの地元、そして9年前に自身も初優勝を挙げたこのモンツァの地で「跳ね馬の70周年」という記念の年に勝利を手にすべく、ベッテルはイタリアGPの週末に臨む。

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