2017.09.02

思い出のモンツァでベッテルが熱く語る、
幼少期からのフェラーリ愛

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 フェラーリのドライバーとして、そして選手権リーダーとしてこの地に帰ってきた今年、ベッテルは木曜の午前にどのサーキットでも行なっているように、エンジニアたちとコースをゆっくりと1周歩いていた。そしてその途中で、2008年のことがふと脳裏に蘇ったのだという。

「僕がこのモンツァで初優勝したのはもうずいぶん前のことだけど、あのときの感情は今でもものすごく強く覚えているよ。あのときはレース週末全体が魔法のようだった。土曜に雨の予選でポールポジションを獲って、日曜はそのまま勝ってしまった。本当にすばらしい思い出だ。

 今朝コースを歩いているときに、ふと、あのときの風景が蘇ってきたんだ。今も当時一緒に働いていたメンバーが周りにいて、(ともにコースを歩いていた)レースエンジニアのリカルド・アダミもそうなんだ。ともに分かち合った思い出だし、だからこそ僕らにとって、ここはもっとも特別な場所であり続けているんだ」

 ただ、そうは言っても、スロットル全開率が75%を超える超高速のモンツァでは、メルセデスAMGに対してフェラーリの分は悪い。ベッテルもそれは認める。