今季F1前半戦「ホンダの残念な予想」はどれだけ当たってしまったか (8ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 ロンドン市街地における全チーム参加のデモ走行イベントや、2シーターF1マシン体験乗車サービスなど、ファンに向けた活動も拡大。スペインGPではキミ・ライコネン(フェラーリ)の0周リタイアに大泣きしていたファンの少年を見つけ、パドックパスをプレゼントしてライコネン本人に会わせるなど、粋な計らいを見せた。お高くとまるのではなく、ファンを第一に考えた演出とサービスが続々と考案されている。

 ただし、ある意味ではリバティメディアによるF1改革はまだ表層的なものであり、レースそのものや「F1村」と称されるF1界の慣習には改革のメスが入ったとは言えない。このあたりが今後どうなり、F1がどのように姿を変えていくのかもシーズン後半戦の注目ポイントだと言える。

 いずれにしても、F1は立ち止まることなく進化を続けていく。新世代に突入した2017年のF1は、その進化の向かう方向がこれまでとは少し変わった。そして、これからもどんどん変わっていくだろう。だからこそ、シーズン後半戦もF1から目を離すことはできないのだ。

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