今季F1前半戦「ホンダの残念な予想」は
どれだけ当たってしまったか

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

(10)「F1界のドン」が退陣。その先にあるのは繁栄か混乱か?【答え:○】

 バーニー・エクレストンがF1の現場から去り、株式を買収したアメリカの大手メディア関連企業「リバティメディア」がF1改革を推進してきた。まずはレースそのものではなく、テレビ放送の改善や観客エリアの充実など、「ファンファースト」を前面に打ち出したファンサービスの充実を推し進めており、これは一定の評価を得ているようだ。

 たとえば、パドックの入口に「入り待ちエリア」を設け、朝一番にサーキットにやってきたF1ドライバーに会えてサインをもらったりできるような機会を作ったこと。タイヤ交換体験やゲームゾーン、記念撮影サービス、グッズショップ、トークショー&ライブステージなど観客エリアの設備を充実させると同時に、ドライバーやチームの写真でデコレーションしたり、人工芝を敷いたり、休憩エリアを設けたりと、ファンが過ごしやすい環境も整備してきた。

 また、日本GPに向けても鈴鹿サーキット関係者がリバティメディアとの話し合いを進めており、これまでよりもさらに一歩進んだファンサービスが展開されることになりそうだ。

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