今季F1前半戦「ホンダの残念な予想」はどれだけ当たってしまったか (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 マクラーレン・ホンダが表彰台に立つためには、車体・パワーユニットの両面で少なくとも3強チームのレベルに到達しなければならない。今シーズン中にそれが果たされることを期待したいが、現実的に考えれば、それが容易でないことは明らかだ。

(8)F1へのラストステップ。日本人ドライバーの活躍はいかに?【答え:△】

 日本人F1ドライバーを誕生させるべく、ホンダはHFDP(ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)の一環として3名の若手ドライバーをヨーロッパに送り込み、FIA F2に松下信治(まつした・のぶはる/23歳)、GP3に福住仁嶺(ふくずみ・にれい/20歳)、FIA F3ヨーロッパ選手権に牧野任祐(まきの・ただすけ/20歳)を参戦させた。彼らの中からスーパーライセンス取得に必要なポイントを獲得したドライバーが現れれば、ホンダとしてもパワーユニットのカスタマー供給などを通じて彼らのF1へのステップアップを支援する態勢を取っていたわけだ。

 結論から言えば、ザウバーとの提携が解消となり、トロロッソへの供給の可能性も厳しくなった今となっては、2018年にホンダが日本人ドライバーをF1のレギュラーシートに送り込むことはかなり難しくなってしまった。しかし、FIA F2やGP3などで実力を証明すれば、ストフェル・バンドーンやバルテリ・ボッタスらがそうであったようにテストドライバーとして経験を積み、1年後にレギュラーシートを獲得するチャンスも生まれてくる。

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