今季F1前半戦「ホンダの残念な予想」はどれだけ当たってしまったか (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

(7)マクラーレン・ホンダは表彰台に立つことができるのか?【答え:○】

 これは悪い意味で、予想が当たってしまった。

 チームとしての今季の目標は表彰台だったが、開幕前の本コラム予想では「現実的に考えて、車体とパワーユニットの両面でブレイクスルーが果たせなければ、いきなりトップに駆け上がることは難しい」とした。

「独創的なアイデアが形になる可能性は低く、レギュレーション大幅変更の年だからといって、ずば抜けたマシンが生み出されることはなさそうだ」
「一方でホンダのパワーユニットも、いきなりメルセデスAMGを超えてトップに躍り出ることは容易ではない」

 その両方が予想どおりで、車体面でもパワーユニット面でも上位3強チームとの差はまだ大きい。

 シーズン前半戦に行なった大きく分けて3度のアップデートで、車体は3強にかなり近づいてきた。パワーユニットも「スペック3」でようやく中団で戦えるレベルにまではきた。

 しかし、「答え合わせ@前編」で述べたとおり、今年は3強と中団以下の差が大きい。3強が6台ともリタイアしなければ、中団勢は7位が最高位ということになる。前半戦で中団グループ唯一の表彰台は、アゼルバイジャンGPの大荒れの展開に助けられたウイリアムズのみで、通常のレース展開ならば表彰台は到底手が届くものではない。

3 / 8

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る