今季F1前半戦「ホンダの残念な予想」はどれだけ当たってしまったか (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 メルセデスAMGの支援を受けてフォースインディアのシートを得たエステバン・オコンも、開幕当初は新チームとのコミュニケーション不足でマシンを思うように仕上げられずに苦労した。しかし、次第にお互いの理解が進んだことで信頼して攻められるマシンになり、速さを発揮できるようになったという。

 チームメイトのセルジオ・ペレスとの接触やチームオーダーを巡る衝突もあったが、裏を返せばチームが信頼を寄せるペレスと同等の速さを見せているということにもなる。

 ストフェル・バンドーン(マクラーレン・ホンダ)も前半戦はずっと苦戦が続いた。フェルナンド・アロンソというF1界最速ドライバーのひとりが直接の比較対象であることがひとつ、そしてパワー不足のマシンを補ってタイムにつなげるという特殊なドライビングが求められるなかで、ベテランのアロンソほどうまく対応できなかったのというのがもうひとつの理由だった。

 それでもイギリスGPでは予選でアロンソを上回るなど、こちらもエンジニアとのコミュニケーションが密に取れるようになったことでマシンのフィーリングもよくなってきたと言い、後半戦にはさらなる活躍が期待できそうだ。

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