2017.08.02

W入賞のF1ホンダを数値化すると、
ライバルとのマシン性能差が見えた

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 しかし、レース週末を前に語っていたとおり、3強チームの壁は厚かった。

「努力が報われたことはうれしいが、入賞程度でハッピーとは言いたくない。我々が目指しているのはもっと上なのだから」

 現場のレース運営を担うマクラーレンのあるエンジニアはそう語る。それは、車体性能だけで言えば「3強チームから遠く離れた4番目」ではなく、もっと上だからだ。

「車体性能だけで言えば、今回は4番目よりももう少し上だった。ここではメルセデスAMGがタイヤの扱いに苦労していたからだ」

 では、ライバルたちと比べて車体性能はどんなポジションにいるのか?

 開発の中枢にいるチーフエンジニアリングディレクターのマット・モリスは、ハンガロリンクでのパワーユニットによる不利を次のように説明する。

「ここではフェラーリに対してラップタイムにして約0.6秒、予選モードのメルセデスAMGに対しては約0.8秒の不利を抱えていることになる」

 予選でマクラーレン・ホンダは8位(アロンソ)・9位(バンドーン)というポジションにつけたが、ライバルたちとのタイム差は決して小さくはなかった。アロンソの予選タイムを基準にすると、次のようになる。