鈴鹿8耐でヤマハが史上初の3連覇。頂点奪還を狙うホンダを返り討ち (4ページ目)

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira
  • 竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

 チェッカーライダーとなったロウズは「日没後の最後のスティント(走行)はちょっと緊張したけど、チームメイトのふたりがしっかりと後方との差を築いてくれていたから、最後まで集中して走りきった」と安堵の笑顔を見せた。

 レース前には、まだヤマハのマシンに順応している最中だと話していたファン・デル・マークも「メーカーを移籍した初年度に勝てて格別な気分だ。最高のチームだし、ヤマハもスタッフも全員が本当にすばらしい仕事をしてくれた」と心底うれしそうな口調で述べた。そして、レース直後はいつも二度と走るものかと感じる、と話していた10日ほど前の言葉を一変させて「来年もまたここに戻ってきて、皆の前で勝利を達成したい」と上気した表情で語った。

 来年のレースは、ヤマハと中須賀たちにとって史上空前の4連覇がかかった年になる。41回目の鈴鹿8耐に向けた新たな歴史は、すでにゆっくりと胎動を始めている。

■モータースポーツ 記事一覧>>

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る