ホンダ復権へ。鈴鹿8耐に初参戦のジャック・ミラー独占インタビュー (2ページ目)

  • 西村章●取材・文・撮影 text & photo by Nishimura Akira

―― 7月11日から13日までの3日間の事前テストは、とても楽しく取り組めていたようですね。

ジャック・ミラー(以下:ミラー) もちろん。バイクはとてもよく走ってくれて万事順調なので、とても楽しかったよ。(MotoGPの)休暇期間中もバイクに乗れるなんて、最高の夏休みだね。

―― 近年では、世界選手権に参戦するライダーたちは「自分本来の戦いに集中」し、「無用なリスクを避ける」という理由で8耐に参戦したがらない傾向があります。ミラー選手の場合は、そうは考えなかったのですか。

ミラー 全然。ケガをすれば別だけど、それ以外はMotoGPのレース活動への悪影響はないと思うよ。ずっと走りたいと思っていたレースだし、MotoGPとは違ったバイクに乗ることも楽しい。このチームから8耐に参戦できるのは、僕にとって願ってもない機会なんだ。

―― 8耐のマシンはMotoGPとは種類も特性も異なります。スーパーバイクに乗った印象はいかがですか。

ミラー すごく楽しいよ。量産車ベースだから、特に車体はMotoGPより剛性が低くて挙動も大きいけど、そのマシンを操ることがすごく面白いんだ。

―― 簡単に乗りこなせましたか?

ミラー いや、けっして簡単じゃない。速く走っていいラップタイムを出すためには、乗り方も変えなきゃいけないからね。でも、それがまたいいんだよ。

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