F1ホンダ、得点0も待望のスペック3は
「レースをしている」感あり

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

スタート直後にトロロッソに追突され、アロンソのレースは早々に終わったスタート直後にトロロッソに追突され、アロンソのレースは早々に終わった その結果、アゼルバイジャンGPのフロントウイングにカナダGP以前のリアウイングという組み合わせで、これを最大ダウンフォースに設定して走るしかなかった。次の大型空力アップデートは第11戦・ハンガリーGPをめどに開発が進められているという。

 それでも2台のマシンは、まずまずの速さを見せた。

 前述のとおり、予選はQ2敗退を喫したとはいえ、3強チーム以外の中団は大接戦で、ハース、フォースインディア、トロロッソ、ルノーは0.1秒で順位が4つも5つも違ってくる混戦だった。

 決勝ではスペック2で臨んだアロンソが、スタート直後のターン1でダニール・クビアト(トロロッソ)に追突されて早々にレースを終えてしまったが、生き残ったスペック3搭載のストフェル・バンドーンのペースは決して悪くなかった。ただ、メルセデスAMGがレッドブルを抜けなかったように、レッドブル・リンクのコース上で抜くことは極めて困難で、スタート直後の混乱に乗じて前に出たルノーの遅いペースに付き合わされてしまったことが大きく響いた。

 バンドーンは青旗無視でドライブスルーペナルティを科されたこともあって12位に終わったが、ポイントを獲る速さとチャンスは十分にあったと語った。

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