すべてはスペック3の実力次第。第9戦にホンダF1の命運がかかる (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 そんなレース週末を前に、あるホンダ関係者が言う。

「今週末がホンダにとって、大きなターニングポイントになるかもしれない」

 ここまで期待値を大きく下回る性能しか発揮してこられなかったホンダに対し、マクラーレン側もアロンソも大きな苛立ちを募らせてきた。

 スペック3が投入され、ようやく今季開幕時点であるべきだった場所に到達した。もちろんこの3ヵ月半の間にライバルたちはさらに先へと進んでしまっているが、彼らに対してマクラーレン・ホンダがどのくらいのポジションに立つことができるのか。

 マクラーレンとホンダの関係を巡っては、パワーユニットの変更や条件面の交渉など、水面下ではさまざまな政治的意図と駆け引きがうごめいている。このスペック3がもたらす結果と今後に向けた期待値によって、それがどの方向へ動き出すのかが決まる。

 アップデートの投入とは裏腹に、そんな緊張感が漂っている。

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