佐藤琢磨にチャンピオンの可能性はあるか。
インディカー後半戦を予測

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 ランキング4位につけているのは佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)だ。8シーズン目にして掴んだタイトル獲得のチャンスだが、インディ500優勝に続く目標を達成するには、最低あと1回は勝利が必要。さらに、パジェノーのように、コンスタントに上位フィニッシュを重ねていくことも求められる。
 
 5番手、6番手にはジョセフ・ニューガーデンとウィル・パワー(ともにチーム・ペンスキー)がつけている。ニューガーデンはアラバマのロードコースで、パワーはインディアナポリスのロードコースとテキサスの1.5マイル・オーバルで勝っている。

 そして、タイトル争いに加わると予想される最後のメンバーが、ランク7位につけているグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)だ。デトロイトのダブルヘッダーを完全制覇。今季2勝を挙げている。

 今シーズンの残り7戦の内訳は、常設ロードコース3戦、ショートオーバル2戦、ストリート1戦、スーパースピードウェイ1戦だ。この中で1戦だけ、今年からの新しいレースがある。セントルイス郊外のゲイトウェイ・モーターポーツ・パーク(8月26日、1.25マイル・オーバル)だ。

 それ以外の6戦における昨シーズンの成績を見てみよう。

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