ザウバーCEO電撃解任で混乱。
ホンダは「金づる」になってはならない

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 2012年の鈴鹿で小林可夢偉がついに表彰台に立った瞬間、涙を流して喜んだカルテンボーン。その人柄を、ウェーレインはこう語っている。

「彼女は僕のことをとてもサポートしてくれたし、僕らの関係はとてもよかった。今後もそれは変わらないだろう。今年の初めに負傷し、欠場を強いられた僕のキャリアのなかでも一番厳しい時期に、もっともそばにいてくれたひとりだった。そのことにはとても感謝しているし、絶対に忘れることはないよ」

 オーナーであるロングボウが果たしてどんな人物を後任に据え、チームの舵取りを任すのか。それによってチームの先行きも、ホンダとの関係も変わってくる。しかし、ペーター・ザウバーの系譜を継ぐカルテンボーンが去ったことで、ザウバーはF1参戦25年目にして、その姿を大きく変容させることは間違いなさそうだ。

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