ザウバーCEO電撃解任で混乱。ホンダは「金づる」になってはならない (3ページ目)
カルテンボーンはもうひとり、自ら電話をかけている。昨年10月からホンダの窓口として交渉を続けてきた相手である山本雅史モータースポーツ部長だ。チームからのリリース発表の前に、自らの口で離任を伝えて仁義を通したという。
気になるのは、今回の騒動がホンダとの関係にどういった影響を与えるのか、ということだ。
バクーに向けて日本を発つ直前にカルテンボーン解任を知ったという長谷川祐介F1総責任者は、チーム代表である彼女がチームを去ったとしても、ホンダとザウバーの関係は変わらないと話す。
「基本的には影響はありません。契約そのものについてはお話しできませんが、基本的にはザウバーとの契約ですから、人が代わったからといって何かが変わるわけではありません。ただ、モニシャさんとずっと話をしてきましたから、彼女がいなくなってしまうというのは寂しいですけどね」
ただし、2018年のパワーユニット供給契約は締結しているが、細かな条件面についてはまだ交渉の途上にある。たとえばギアボックスの供給や、ドライバー起用については明確な結論に達していないし、ザウバーの高品質な設備を使った風洞実験やコンポジット加工など、F1以外の業務提携もまだだ。
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