琢磨が速い! インディ500以降もトップバトルで年間3位をキープ (4ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 しかし残り5周、琢磨は接近戦でポジションを取り合う中、左タイヤを芝生に落としてスピン。並走していたディクソンともどもアウト側の壁に激突した。レースはそのままイエローで終了。優勝はパワーが手にし、カナーンが2位、パジェノーが3位となった。4位はデトロイトで2連勝したグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。完走はわずかに6台だけだった。

「最後にアウトからパスして勝ちたかった」と琢磨は悔しがる。アクシデントで終わったが、チームオーナーのマイケル・アンドレッティやエンジニアも勝ちにいった琢磨のファイトを讃えていた。

 リタイアはしたが、レースのリザルトで琢磨は10位に入り、ポイント・スタンディングは3番手をキープ。トップのディクソンとの差は14点と小さい。次戦は6月25日、ウィスコンシン州の高速ロードコース、ロード・アメリカだ。

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