今度はドゥカティ。ドヴィツィオーゾが43年ぶり「完全イタリア優勝」 (2ページ目)

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira
  • 竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

 実際に、金曜午前のフリープラクティス(FP)1回目ではトップタイム、午後のFP2でも僅差の2番手と初日から快調で、夕刻にドヴィツィオーゾはこの日のセッションを振り返って「自分たちの持ち味である速さをしっかりと活かすことができた。ドゥカティは旋回性の課題をずっと抱えているけれども、今回はコースの特性上、その損をしている部分をブレーキングと加速でうまく埋め合わせている」と説明した。

 土曜の予選では3番手タイムを記録して、今季初のフロントローを獲得。レースでトップ争いをする準備は万端のように見えたが、唯一の想定外は、食あたりで少し体調を崩してしまったことだ。決勝日午前に20分間行なうウォームアップセッションは、大事を取って走行を見合わせた。

「マシンはすでにいい状態だったし、ウォームアップで試さなければいけないようなことも特になかった」と、体力を温存した理由を説明。午後の決勝レースでは最後までエネルギーが持つかどうかわからなかったといいながらも、最後まで力強いペースで駆け抜け、トップでチェッカーフラッグを受けた。

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